FXという言葉をご存じでしょうか。FXとは英語のForeign Exchangeの略語で、日本語の正式名称は外国為替証拠金取引といいます。日本円をユーロやドル等の外国通貨と交換(両替)し、通貨の変動を利用して出た差益を獲得する事を目的とした投資のひとつです。
現在の日本の銀行の金利は非常に小さく、バブル期には2%以上あった金利が2015年には0.02%程度になっています。そのため、日本の銀行にお金を預ける場合でも、利息があまり付かないということが大いにしてわかっているので、日本の通貨よりも金利が高い外国の通貨にお金を変えて預金する人が増えています。
FXは売買がし易く手数料が安いので、そのメリットを活かしてFXを外国預金として活用する方法もあります。
それぞれの国の通貨には、以下のような様々な特色があります。
米ドル 世界の基軸通貨なので動き(取引)が活発。アメリカの情報は比較的集めやすいため、取引の判断がし易いのが特徴。
ユーロ 米ドルに次ぐ第二の基軸通貨に成りつつあり、ユーロの保有を増やす国が多くなっていて、今後世界各国で更なるユーロ需要が予想されます。
英ポンド 為替レートの動きが激しく初心者には不向き。
カナダドル 資産が豊富で安定している国のため通貨の変動も少ないですが、アメリカの影響を受けやすいためアメリカの景気に左右される傾向が。カナダドルを取引する場合はアメリカの動きもチェックする必要があります。
スイスフラン 信用性が高い通貨の為、有事の時にはスイスフランが買われる傾向に。
等々、通貨によって大きく性格が違うので、確かな口コミなども利用しながら、きちんとした情報を仕入れて、その国の経済状態をしっかり把握しておく必要があります。
また、FXは通貨価値が上がるか下がるかのどちらかしかなく、単純に考えて勝率は五分五分という事になります。この「儲ける事の出来る確立」は、場合によっては3割になる時もあり、FXの勝率はあまり高くないと言えます。
更に当然ながら、FXにおいて通貨の変動予想を外すと大きな損失を生んでしまいます。
例えば、2007年のサブプライムショックで123円台だったドル円が110円台まで下落し、更に翌年のリーマンショックでは106円台だったドル円が90円台まで下落。
急激な円高となり、その他の通貨も大暴落しました。
2007年のサブプライムショックが起こるまでは長い間円安状態だった為、このアメリカ発世界的金融危機を予測出来なかった人の中には、多くの資産を失った投資家も多いのです。
だからこそ考えなしに飛びこむのではなく、新聞に載っている経済情勢やネットのFXに役立つ口コミ情報などで生きた情報を集め、リスクに備えて臨むべきだと言えるでしょう。
勝率が低いからこそ、負けた時の損失が極力小さくなるようにしておく必要があるのです。