3年目の看護師が任される新たな業務とは

看護師として3年目に入ると、それまで経験したことのない新しい業務を任される傾向にあります。
その主なものが以下の3つの業務です。

まず1つ目は「プリセプター業務」です。
新人看護師の教育係として、看護に必要なスキルや知識を教えるだけではなく、仕事や人間関係に関する悩み事の相談などにも対応しなければなりません。
教育やフォローをマンツーマンで行いながら、自分の業務もこなさなくてはならないため、より忙しくなり負担は大きくなります。
ただ、人に教えることは自分にとってもスキルや知識を再認識できる機会となるため、結果的にスキルアップにつながります。

2つめは「チームリーダー業務」です。
もう新人ではないため、少人数のチームを取りまとめ、目標に向かう役割に抜擢されるケースも出てきます。
現場のスタッフの配置や環境をよく理解し、上手く仕切る能力が必要となります。
これも通常の業務に加えた業務となるため忙しさが増すうえ、役職ではないので特別な手当がつくこともほとんどありません。
しかし、これを通して、スタッフ同士の連携を図るためのコミュニケーションスキルや、リーダーシップスキルを学べるのは、将来的なメリットとして大きいでしょう。

3つめの業務は「看護研究」です。
これは3年目の看護師が中心となり、テーマを決めて看護研究を行い発表するというものです。
上記で挙げた業務と同様、通常の業務をこなしながら研究も行わなくてはなりません。
報酬があるわけでなく、負担は増えますが、看護業務について深く理解できたり、より質の高い看護の在り方を見いだせたりと、看護師としてのスキルアップに大きな影響を与えるのは確かです。